黒字企業の割合増加

国税庁の調べで、全国約298万法人の中で
2011年度内に決算期を迎え、今年7月までに税務申告した法人のうち、
申告所得が黒字だった割合が25.9%と、過去最低だった前年度の25.2%より
0.7ポイント上昇したことがわかりました。
黒字割合が上昇に転じたのは4年ぶりとのことです。

なお、繰越欠損金控除(過去に赤字を出している場合、当期に課税対象となる利益を
減額計算できる制度)の影響を除いた、単年度ベースでの業績では
黒字の割合は前年度に比べて3.2ポイント増加の52.2%と昨年に続く
2年連続での上昇となっており、3年ぶりに5割を超える結果となっています。

申告所得については、法人全体の総額で37兆2883億円(前年度比3・1%増)
と2年連続の増加となっています。

政治の不安定さを他所に経済は着実に良くなってきているのですね。
税務申告から見た経済、景気は、繰越欠損金控除の影響があるので、
世間の感覚よりも、数年遅れると考えるのが普通だと思います。
税務申告で、回復の兆しがみられるというのは、数年前から、
景気は徐々に回復の傾向にあったのでしょう。

何にせよ、黒字申告が増えれば、法人による納税も増えて、
経済、景気は良くなっていくと思いますので、良いことですね。

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